心より中曽根康弘氏のご冥福をお祈りいたします。
歴代の総理大臣としての評価も高く
数々の実績が称賛されている中曽根元首相（総理）ですが、
注目され続けていた発言があります。
それは、発言の一部にある「墓場まで」真相は持っていかれたのでしょうか。
まずは日航機墜落事故の詳細について触れていきたいと思います。
中曽根康弘元総理死去【中曽根内閣】の功績は？消費税と関係あるの？
中曽根元首相死去【墓場まで持っていく】発言のその真相とは？？
目次
それは1985年（昭和60年）に起きたことです。
夏の夕方のラッシュ、お盆の帰省シーズンも重なった8月12日午後6時56分
東京の羽田空港から出発し大阪の伊丹空港に行くの定期便「AL123便」
群馬県の高天原山（たかまがはらやま）の尾根、
通称では御巣鷹（おすたか）山と呼ばれている山の尾根へ
墜落しました。
乗客乗員524名のうち、520名が死亡。
日本航空の歴史上で最も悲惨であり
単独の航空機で世界史上最悪の死者数を出す墜落となりました。
その衝撃は、はかり知れないものでした。
飛行中に機体の一部が破損。装置が脱け落ち操縦システムも喪失、
操縦が不能の状態になり、最後まで生き延びようと
機長をはじめとする搭乗クルーは奮闘するも
迷走飛行を続け、最後は力尽き墜落しました。
当時のたくさんの有名人が乗っていました。
世界的な大ヒット曲（アメリカのビルボードランキングで1位になる快挙）
「上を向いて歩こう」で知られる歌手の坂本九さん、
宝塚・女優の北原遥子さん、阪神タイガース球団社長の中埜肇さん等の
有名企業の社長さんや重役が多数乗っていたので
その衝撃は、さらなる広がりを見せました。
中曽根元総理は在任中に国鉄の民営化を実現する等したことが
功績とされている政治家です。
事件が起きた1985年は日本航空は完全民営化に向けて動いていました。
そして、それは1987年（昭和62年）に実現しています（現在の略称はJAL）
国営組織の民営化の一環だったということです。
その点、内閣としての動きも関係していました。
また、中曽根元総理は、アメリカとの信頼関係を
強固なものとして知られています。
日米安全保障体制の強化は
当時のアメリカ大統領ロナルド・レーガン氏と
ファーストネームの愛称で呼び合うほどでした。
「ロン」ロナルド・レーガン氏
「ヤス」中曽根康弘氏
よって、ロンヤス関係、ロンヤス会談とも言われています。
・日本航空の完全民営化に向けた動き
・好調だった日米の関係
当時は、好景気だったこともあり、
日本は円高で、相対的に貨幣価値の下がる
海外旅行に飛行機で比較的安く行けたり
貿易摩擦も生じる等して
民間レベルでの外交も、戦後、それまでにないものとなっていました。
それらの背景が
「墓場まで持っていく」発言の真相を
よりわからないものとしていった可能性があります。
「墓場まで持っていく」
は、中曽根元総理が国鉄分割民営に関わる発言です。
日航機墜落事故に関する真相を何か知っているのではないか？
それは親密だったアメリカと関係しているのは無いか？
と疑われていました。
しかし、中曽根氏の国鉄分割民営の件で、国鉄再建のためではなく、
特定の労働組合を合法的に抹殺するための方策だったことを、
1996年12月の雑誌「AERA」にて明かしています。
つまり、墓場まで持って行かなかったし。
事態を重く見た中曽根氏が、きちんと自ら真相を明かしていたことにより、
決着がついています。
誠意ある対応を行った中曽根氏に心からの敬意を表したいと思います。
【中曽根康弘死去】101歳 歴代最高の総理大臣との評価も 東大卒 群馬県高崎市出身 国鉄民営化等
中曽根元首相死去【墓場まで持っていく】発言のその真相とは？？
