悪魔の詩訳者殺人事件(あくまのうたやくしゃさつじんじけん)は、
1991年に小説『悪魔の詩』の翻訳者
五十嵐一助教授が筑波大学のエレベーターホールで刺殺された殺人事件です。
目次
犯人は逮捕されておらず、
2006年7月11日に公訴時効が成立しており未解決事件となりました。
五十嵐助教授が、イスラム社会から禁書とされていた
小説「悪魔の詩」の翻訳をしていたことが原因だったと見られています。
その点、日本における表現の自由に関わる事件であったとも言えます。
1991年7月11日早朝に出勤した女性清掃員が第一発見者。
首を切断寸前までかき切られ、
あたり一面を血の海にして倒れていました。持っていたカバンにも複数の傷跡(きずあと)。
イスラム社会では禁書とされていた
小説「悪魔の詩」を五十嵐教授が翻訳していたことは
国際的にも衝撃が広がりました。
「悪魔の詩」は、イスラム教を冒涜する内容があるとして
イスラム圏では焚書(ふんしょ)、書物を焼き捨てられたりしていました
(インド系イギリス人作家サルマン・ラシュディにより1989年1月に発売)
全体的にイスラム教を揶揄するような内容が含まれており、問題となりました。
悪魔の詩とは、主人公が見た睡眠中の夢の中では、
預言者ムハマンドが神の言葉を記したコーランに悪魔の言葉が
混じっていたことを指しているそうです。
悪魔の詩訳者殺人事件に関する動画です。